不登校の辛い状況でも「生きる力を信頼する」ということをより理解していただく助けとして、生命科学者である中村桂子先生の『子供の力を信じて伸ばす』―生きる力は親の頭の切り替え方で決まるーという本から引用して、補足させていただければと思い書きます。
15年前に私が我が子の不登校体験から気づいた「生きる力」ことを、生命科学に造詣の深い先生が子育ての大事なこととして、一冊の本で語られています。
そもそもこの本との出会いは、子供の悩み電話相談をボランティアでするための研修があるのですが、その中の課題図書で読む機会を得たのでした。
自然、動植物、人間と36億年というスケールの大きい生命科学的な観察眼と、遺伝子の研究、そしてご自分の子育て体験や地域の支援など長年の活動の中から感じられた、生命や人生の輝きという視点でわかりやすく書かれている本です。
不登校についての解決策を書かれているわけではありませんが、子育ての根幹になることを語られています。
時間にゆとりがあれば読んで頂けたらと思いますが、何かと大変な中かと思われるので私が、とくに生きる力について直接的に語っていた1ページを写メで引用させていただきました。
社会の超一流の方の見識と、現場での体験的な語りも参考にしていただき、本来子供が持って生まれた「生きる力」を信頼する気持ちに、思いを寄せていただけたらと思っています。